生物応用化学科土井教授と岸本教授が魚粉肥料の製品化に貢献

2019年1月7日

 本校(校長:角田範義)では、生物応用化学科の土井正光 教授と岸本昇 教授が和歌山県内企業の丸長水産株式会社と共同研究平成2811月~平成303月)を行っていましたが、このたび丸長水産()は、その成果を利用してニシンの廃棄部位を使用した魚粉肥料の製品化に成功しました。

 2011年のカナダの法改正で、抱卵ニシンの日本への輸入が可能となりました。この共同研究は、ニシンからカズノコや可食部を取った際に大量の廃棄物が出る点に着目し、その廃棄物をリサイクルできれば県内産業に有効活用ができるのではないかと考え、取り組んでいたものです。本研究では、魚の腐敗臭の原因物質であるトリメチルアミンの消臭方法を検討し、さらに常緑針葉樹であるマツやヒノキの枝葉やそのおが粉を利用した消臭手段とその効果、さらにそのメカニズムについて検証しました。

 ニシンは高タンパクでミネラルが豊富であるため、かつて和歌山県ではニシンの魚粉を名産のミカンの肥料として活用していました。しかしニシンの漁獲量の減少により、現在その多くを南米産のイワシを原料とする輸入品に頼っています。この共同研究の結果、ニシン魚粉を使った有機質農業肥料を地元のミカン農家に販売できるようになり、つまり廃棄される水産資源を有効に利用し地元のミカン生産に活用できるサイクルを確立することができました。

 和歌山数の子~みかんプロジェクト概要図)