オランダ東インド会社(VOC)の足跡

オランダ東インド会社(VOC)の足跡 

 2007~08年、オランダのライデン大学で1年間研究することができました。この時期、ガイドブック片手にオランダ東インド会社の史跡が残る街を歩いてきましたので、それを紹介したいと思います。

アムステルダム 

 

 

 東インド会社の時代も中心地であったアムステルダムです。アムステルダム中央駅から東側にかつての造船所、倉庫群などがあった地域があります。国立海洋博物館横にはアムステルダム号が停泊し、内部を見学することができます。2007年には博物館が改修中だったため近くの科学技術センター横に停泊していました。このほか、アムステルダム歴史博物館にも東インド会社関連の展示物があります。

デルフト

 フェルメールの「デルフトの眺望」、デルフト焼きで知られるデルフトです。運河が町中を流れ、古い建物が大航海時代の繁栄を感じさせます。インドネシア関係のヌサンタラ博物館もありますが、展示物はライデンの民俗学博物館の方がずっと充実しているのではと感じました。 

 ○エンクハイゼン

 

 アイゼル湖畔にある港町です。オランダ東インド会社の事務所と倉庫の建物が残されています。現在では、ゾイデル海博物館として海沿いの敷地に古い町並みを再現したテーマパークになっています。ニシンの燻製工場、チーズ屋、民族衣装の貸し出しなど楽しめます。子供連れにはおすすめの場所です。駅前から無料の渡し船で入場できるようになっています。

ホールン

 

 

 アルクマールからエンクハイゼンへと続く線路の途中にホールンがあります。現在では観光客もあまりいない小さな街ですが、東インド会社の商人たち、東インド総督クーンの肖像画があるウェストフリース博物館とその前にあるクーンの彫像、倉庫跡など東インド会社を感じさせるものがいろいろあります。

 ○ミデルブルグ

 

 オランダの南あるゼーランド州のミデルブルグです。ここも貿易港として栄え、商館として使われていた建物や倉庫が多く残っています。落ち着いた雰囲気のいい街です。シーフードがおいしく、市庁舎前のカフェで頼んだフィス(魚)スープは最高でした。ベルギーに近くなるほど料理がおいしくなるのでは……

 ○ロッテルダム

 近代的な建物の印象があるロッテルダムですが、デルフスハーフェンの一帯は17世紀の面影が残されています。ここは大きな港ではないデルフトのための外港として繁栄したそうです。