校長挨拶

 和歌山工業高等専門学校長 角田 範義  和歌山工業高等専門学校長 角田 範義

  和歌山工業高等専門学校は、1964年(東海道新幹線開業、東京オリンピック開催)に和歌山県の中南部にある御坊市に設立され、2014年に50周年を迎えた歴史ある工学技術者(エンジニア)を育成する学校です。この間、6,500人以上にわたる卒業生、修了生が産業を支える技術者として採用され、高い評価を得ています。多くの先輩方は企業で中心的な存在として活躍しております。最近のグローバル化により世界を対象として活躍する卒業生も出てきました。和歌山高専は、産業界の期待を反映した20倍を超える高い求人倍率のもと、就職希望者のほぼ全員の就職を実現するだけでなく、工学の技術を深めたいという向学心を持つ人たちが、国公立の大学や本校の専攻科へ進学できる道も準備しています。

これを可能としているのが、日本独自のユニークな高専教育システムにあります。その大きな特徴は、理工系に興味がある中学校の卒業生を対象とした5年間の一貫教育と早めの専門教育により、優れた技術者として社会に送り出すことにあります。

本校は、国立高等専門学校機構に属しています。その本部から、「ものづくり教育」という点で高い評価を受けています。理由としては、実際の製品開発や生産現場での経験豊富な教員が多く、行われる実践的な技術指導レベルが非常に高いことを挙げています。優れた「ものづくり教育」の証として、テレビで放映される全国高専ロボットコンテストで、本校が全国大会の常連校であることもその一つです。その発展系が、本校が中心となって行っている次世代を担う子供たち(小中学生)にロボットを通してものづくりの楽しさを伝えることに重きを置いた「きのくにロボットフェスティバル」です。この事業は、年末の恒例行事となるまでに大きくなりました。

 本校は、和歌山県中南部地域で唯一の国立の高等教育機関である事から、地域に貢献する高専として産官学技術交流会を立ち上げ、技術相談や共同研究を活発に行い、地域の期待に応える活動を長年推進して来ました。この経験が、技術者教育に生かされ、本校が目指す人材育成に強く貢献していると自負しております。

 本校では、留学生・女子学生が生き生きと勉学できる環境も整えられています。これからの社会は、グローバル化・男女共同参画が重要な課題ですので、環境整備を今後も進めていきたいと思います。

最後に、本校は、次の50年に向けて新しい一歩を歩み出しました。保護者の方々や後援会、同窓会、関係者の皆様の日頃からの本校へのご支援に心から感謝申しあげますとともに、今後とも本校の発展にご支援くださるようお願い申し上げます。

 独立行政法人 国立高等専門学校機構  
和歌山工業高等専門学校 
第10代校長 角田 範義