よくあるご質問100「授業について」

    1 . 授業(講義)について教えてください。
    和歌山高専の授業(講義)は、1時限あたり90分で行います。1-2年生は、ほぼ高校と同じカリキュラムで授業が行われますが、学年進行と共に専門科目が多くなってきます。
    和歌山高専では、低学年の1、2年生で、工学を学ぶ上で基礎となる科目を中心に学習します。3年生から専門科目が増え、5年生になると「卒業研究」を行います。1時限あたりの授業時間は90分で、1日最大4時限行われます。1時限の開始は8時55分で、4限目の終了は16時5分です。お昼休みは、12時5分から12時50分の45分間です。
    中学生の皆さんは最初、90分授業は「長い」と感じるかもしれませんが、すぐに慣れてしまいます。
    この90分授業が15回(30単位時間)で1単位、30回(60単位時間)で2単位になります。和歌山高専は前期、後期の2学期制で、半期に15回分の授業週があります。
    各学年での授業の概要は次のとおりです。
    学年授業の概要
    1-2年 数学、物理、化学、英語といった工学を学ぶ上で基礎となる科目を多く学習しますが、一般教養である、国語、社会、音楽、保健体育といった科目も勉強します。専門科目も勉強します。
    3年 この学年から専門科目や実験実習が増えてきます。専門科目では大学で学ぶ内容にも触れていきます。
    4年 実験実習や専門科目を中心に勉強します。インターンシップ(就業体験)や研修旅行はこの学年で行います。
    5年 卒業研究や実験実習を中心に勉強します。
    シラバス(授業の概要)を和歌山高専のHPに掲載していますので、参考にしてください。シラバスはこちら。 

     

    2 . 授業の進度はどうですか?
    5年間で大学卒業者と同等の技術者を養成するカリキュラムを組んでいますので、授業の進度は高校と比べて速いです。
    高校と比べると、授業の進度は速い方だと思います。工学の基礎となる科目、とりわけ「数学」については2年間で普通高校3年間程度のカリキュラムをこなします。また、3年生の専門科目では、大学で受講するような内容にも触れられ、4年生からは大学のカリキュラムと同等になります。このことからも、日頃からの予習・復習といった自学自習が大切になりますが、休まず、普通に授業を受けていれば、通常、留年することはありません。
    シラバス(授業の概要)を和歌山高専のHPに掲載していますので、参考にしてください。シラバスはこちら

     

    3 . 実験・実習について教えてください。
    和歌山高専では、実験・実習など実践的(実際に行ってみる)な授業が多く組まれています。
    和歌山高専では、実践的な教育、つまり、理論だけでなく実際に行ってみる教育を重視していますので、1年生から各科とも実験実習に取り組み、学年が進むにつれ学習時間が増加します。低学年のうちから、数人でテーマを決め、数週間に渡り実験に取り組み、結果を発表(プレゼンテーション)する「自由実験」といった取り組みをしている学科もあります。実験実習では、レポートや課題の提出が行われます。実験結果を、文献などを用いてまとめる力も必要です。「言われてする」のではなく「進んで学ぶ」ことが大切です。 

     

    4 . レポートの提出が多いと聞きましたが。
    実験・実習など実践的な教育を行っているので、高校と比べてレポートなどの提出物は多いと思います。
    和歌山高専では、一般科目、専門科目に関係なく課題や実験結果などの提出が求められます。学年が進むにつれ、特に専門科目でレポートを提出する機会が増えてきます。実験や実習は毎週行われますので、きちんと期日を守って提出しないと、どんどん提出物がたまっていき、つらい思いをすることになります。日頃からの学習の姿勢が大切です。

     

    5 . 卒業研究について教えてください。
    5年生になると、テーマを決め、1年をかけて研究します。専攻科に進学すると合計で3年間研究を行えます。
    5年生になると、1年をかけ、「卒業研究」が行われます。5年生は各教授の研究室に所属し、研究テーマを決め、教員とともに研究を行うので、教室より研究室に居る時間が多くなります。研究は秋の中間発表、冬の研究発表を経て合否が判断されます。優れた研究は、学会で発表する機会もあります。本校の専攻科に進学すると、5年生のときに研究した研究テーマを更に2年間継続することができるメリットがあります。 

     

    6 . 学修単位って何ですか?
    4・5年生から一部の授業で「学修単位」による授業が行われています。これは、国際標準単位で大学や高専の専攻科ではこの学修単位により授業が行われています。
    高専での単位(1単位あたり30単位時間。)に比べて、国際標準単位である学修単位では1単位あたり45単位時間の学修を必要とします。和歌山高専では、4~5年の一部で学修単位を取り入れており、15単位時間の授業で1単位となりますが、講義の時間だけでは45単位時間に達しません。不足する30単位時間分は自学自習を行う必要があり、結果をレポート等で示して貰う事になります。この学修単位は対外的に見て大学(諸外国を含む)での単位と全く同等に取り扱われますので、外国に留学する際には有利になります。なお、専攻科の授業はすべてこの学修単位で行われています。

     

    7 . クラスはありますか?
    和歌山高専では、学科ごとにクラスがあり、1クラス40名です。
    和歌山高専では、学年・学科ごとにクラスがあり、学年(5年)×学科(4学科)で計20クラスになります。各クラスには学級担任教員がおり、学生の指導にあたります。また、和歌山高専ではクラス替えがなく、5年間同じ学科の仲間と一緒に勉強します。

     

    8 . 土曜日や祝日に授業はありますか?
    原則、土曜日に授業は行っていませんが、授業参観など学校行事の関係で土・日・祝日に授業を行うことがあります。

     

    9 . 工場見学などで現場の最新設備などを見る機会はありますか?
    和歌山高専では、キャリア教育の一環として工場(現場)見学を行っています。内容は専門学科によってまちまちですが、工場や現場での最新技術の見学などを積極的に行っています。

     

    10 . インターンシップ先はどういうところですか?
    4年生になると、1週間程度のインターンシップ(就業体験)を行います。インターンシップ先は主に工場や大学です。
    インターンシップとは就業体験のことです。4年生になると、学内講習を受けた後、ほとんどの学生が夏季休業期間中に、各企業や大学に1週間から10日間、インターンシップに行き就業(研究)体験を行います。和歌山高専のインターンシップ先は、和歌山県内はもとより、主に京阪神地域の工場や現場です。また大学の研究室でもインターンシップが行なわれています。インターンシップ終了後は、各企業での就業体験や大学での研究室の様子などの報告会が行われます。インターンシップは授業の一環でもあるので、合格すれば単位(1単位)が認められます。

     

    11 . 修学旅行はありますか?
    和歌山高専では研修旅行と呼び、4年生の学校行事として行っています。
    修学旅行との違いは、旅行先の工場や現場を必ず視察するという点です。例年9月末にクラス毎に行ないます。行き先はクラスにより異なり、海外(台湾など)に行くクラスもあります。 

     

    12 . 在学中に資格はとれますか?
    在学中に資格を取得すると、単位として認められる場合があります。また、卒業後に資格がもらえる学科もあります。
    和歌山高専では、在学中に個人で取得した資格(特定のもの)を申請することにより、本校で学修したこととする単位認定制度があります。和歌山高専は、技能者を養成する工業高校と違い、資格取得のための学習を積極的には行っていません。授業で学んだことを元に独学で学んでいただくことになります。なお、卒業すれば取得(一部試験免除)できる資格としては、毒物劇物取扱責任者(物質工学科)、測量士補(環境都市工学科)、電気主任技術者の学科試験免除(電気情報工学科)、技術士一次試験免除(専攻科)などがあります。

     

    13 . 在学中に留学できますか?
    在学中に留学することは可能です。短期の留学なら留年することもありません。
    和歌山高専では、中国の「上海電機学院」と協定を結んでおり、3月~4月の2週間程度、20名前後の学生が短期研修を行います。この研修は英語による会話が必要になります。また、本校の必修科目が履修できることが条件となりますが、3ヶ月程度であれば同学院に短期留学も可能です。
    上海電機学院以外では、春休みや夏休みを利用した2ヶ月程度なら留学が可能です。1年間といった長期に渡る留学は、原則、留年することになります。

     

    14 . 補習はありますか?
    成績が思わしくない学生のために、補習を行っています。
    和歌山高専は、各教科の成績評価が60点以上(定期試験の得点だけでなく、日頃の小テストやレポート等の総合評価。)でないと進級できません。もし、60点未満の成績評価があると進級・卒業判定で「留年」になりますが、一定の条件(2科目6単位以内を目処。)に仮進級することができます。仮進級になると、教員による補習(特別指導)が行われます。 また、身体障害や発達障害等の障害のある学生の成績評価や進級判定は特別な措置は行わず、通常の進級・卒業判定に沿って行われます。これらの学生の補習についても通常どおり行われます。
    普段の授業でわからないこと、疑問なことがあれば、積極的に先生に質問してください。

     

    15 . 留年する学生が多いと聞きますが大丈夫でしょうか?
    普通に授業を受けていれば、通常、留年することはありません。
    残念ながら留年する学生は毎年出ています。本校では3~4%の学生が留年しています。留年の理由は、勉強不足や出席不足が主な原因です。
    中学校と比べると、授業の内容、進み方など遥かに難しくなりますが、予習、復習をきちんと行い、普通に授業を受けていれば、通常、留年することはありません。シラバスを見れば、年間の授業の概要がわかります。また、自学自習の習慣をしっかり身につけること、授業中に居眠りしないよう十分に睡眠をとること、食事をしっかりとることが重要です。シラバスは和歌山高専のHPに掲載していますので、参考にしてください。シラバスはこちら

     

    16 . 退学する学生もいると聞きますが大丈夫でしょうか?
    退学しないためには、授業をきちんと受けることが大事です。また、学業の途中で進路変更しないよう、きちんとした将来像を持って入学することも大事です。
    残念ながら退学する学生は毎年出ています。理由としては、学業不振が一番多く、次いで進路変更などです。アルバイトに励みすぎて勉学がおろそかになったり、中には「周りの人に勧められて高専に入学したが、本当は別のことがしたかった。」という理由で退学した学生もいます。
    高専に入学してからの5年間は長いようで「あっ」という間に過ぎてしまいますので、学生の間は勉学に集中してください。
    退学後の進路ですが、低学年(1、2年生及び3年生の途中。)での退学者は、高校(主に単位制の高校)に編入学する学生が多いです。なお、高専3年を修了すると、「通常の課程による12年の学校教育を修了した者」(学校教育法第90条第1項)に該当するので、大学を受験することができます。