本校学生が近畿地区高専英語プレコンで優勝 2024年11月19日|お知らせ 本校(校長:井上示恩)の学生たちが、令和6年11月9日(土)~10日(日)に近大高専(三重県名張市)にて開催された「第18回近畿地区英語プレゼンテーションコンテスト」に出場し、入賞しました。 本コンテストでは、自ら熟考したテーマに基づき英語原稿や発表スライドを作成し、英文を暗記、舞台上で披露する高度な能力が求められます。 学生たちは、放課後に連日練習を積み重ねた結果、当日は完璧なプレゼンテーションで観客を魅了し、生物応用化学科3年の木下亜泉さん・小谷悠奈さん・冨士本直央さんは、チーム部門にて優勝、全国大会に駒を進めました。 また、シングル部門に出場した電気情報工学科3年岩崎和月さんは3位、環境都市工学科3年畑至道さんは4位と有終の美を飾りました。 学生たちは、「プレコン出場の経験によって精神的に強く成長できました。今後も英語の習得に励みたいです。」と語りました。 【優勝チームの発表について】 発表タイトル: The Spirit of Minakata 和歌山県が誇る先駆的科学者である南方熊楠について、木下さん、小谷さん、冨士本さんの3名は、自分たちで考えたストーリーとスライドに沿って会話する形式でプレゼンテーションを行いました。 学生たちは、和歌山高専の科目の1つである「わかやま学」で熊楠について学び、彼の代表的な功績である、粘菌研究と神社合祀反対運動に着目しました。 発表では、この2つは一瞥すると共通点のない活動のように思えるかもしれませんが、神社の存在を守ることで粘菌の生息環境が守られる、といった繋がりのある活動であり、後世に「世界にまるで不要の物なし」という言葉を残した熊楠は、この世にある全てのものは繋がっていると考えたのだろう、と述べました。 また、熊楠は他にも、民族学や哲学など、幅広い分野の研究や様々な国への留学などを行っており、高専教育が目指す「グローバルに活躍する理工系人材」の理想そのものです。学生たちは、熊楠の行動力や精神力を受け継ぎ、技術と環境保護の融合に努め、グローバルな視点を持つエンジニアを目指すと発表し、最後には3名で高らかに声をそろえ、“There is nothing useless in this world.”(世界にまるで不要の物なし)と述べ、プレゼンを終えました。 その後、審査員たちから英語で質疑が多数ありましたが、3名はしっかりと英語で回答しました。 プレゼンの様子 左から:冨士本さん、木下さん、審査委員長、グレイディ助教、小谷さん 左から:志村准教授、岩﨑さん、畑さん、原准教授、グレイディ助教