令和2年度きのくにジュニアドクター育成塾「海洋生物の化学分析」をウェブ会議システム「Zoom」による遠隔講座で開催

2021年2月1日

本校(校長:北風幸一)が主催する「令和2年度きのくにジュニアドクター育成塾」において実施する32講座の一つ「海洋生物の化学分析」が、生物応用化学科の奥野祥治 准教授が講師となり、令和3年1月16日(土)に開催されました。今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的としたウェブ会議システム「Zoom」による遠隔講座で、塾生の小中学生16名が自宅から参加しました。

 まず、海洋生物の化学成分(海洋天然物質)研究の歴史についての講義があり、その後、和歌山沿岸で育成している海藻ヒロメを材料として、ヒロメからの成分の抽出、分離方法および機能性の評価方法について実験動画を交えての説明がありました。また、リンゴを使って化学成分の酸化を防ぐ機能を評価する方法が紹介されました。

  塾生からは、「結構身近な海洋生物に、ガンなどの病気の治療に役立つ成分が含まれていることを初めて知った」、「ヒロメという存在を初めて知った」、「ヒロメには体の酸化や老化を防ぐ効果があって、体に良い成分が含まれることを知った」、「まだまだ試していない生き物が数多くあって研究が進んでいないことを知った」、「植物、海藻によってあらかじめ成分などは決まっているのか、予測できるのか、採取できる量などはどのようにして分かるのか知りたい」、「成分を分析するために、そのまま分離するのではなく一度濃縮してから分離することや、抽出から化学構造の決定までの工程が良く分かった」、「成分を分ける原理が知りたい」などの疑問や意見が寄せられました。

塾生の感想として、「実験を実際にやりたかった」、「自然の中にある人に影響を与える成分にとても興味を持った」、「海洋生物の可能性を感じた」、「ヒロメを食べてみたい」、「クロマトグラフィーを実験してみたい」、「治療薬のために必要となる海洋生物はとんでもない量となることに驚いた」「成分を分離した時にそれぞれの成分が、はっきりと色が分かれたことに感動した」等が寄せられました。

海洋生物の化学成分分析の手順 2_薄層クロマトグラフィー試験 分離の確認
海洋生物の化学成分分析の手順 薄層クロマトグラフィー試験   分離の確認