本校スティアマルガ准教授が和歌山県立自然博物館等と国際共同研究で新種の深海棲ナマコを発見

2022年11月28日

 本校(校長:北風 幸一)の生物応用化学科のスティアマルガ・デフィン准教授が、和歌山県立自然博物館の山名裕介主査学芸員らと共同で研究を行った結果、鹿児島県薩摩半島沖の水深約200mから採取されたナマコが新属新種であることが判明し、命名しました。

 本研究には2段階あり、まず、2019年10月に発表された論文[1]では、ナマコの骨片の特徴や、遺伝子の多様性による分子系統解析によるナマコの分類学的実態の調査を行ったことが報告されました。その結果、そのナマコはナマコ網の中の「樹手目キンコ科」で未記載種であることが突き止められました。
 次に、2022年11月に公開された論文[2]では、より詳細な調査・記載によって、そのナマコが新属新種で、「Satsumaocnus kaiyomarui」に命名したことが報告されました。その属名・種名の意味は、「(水産庁漁業調査船の)開洋丸が薩摩半島沖で採取したオクヌス属(に系統的に近縁)のナマコ」です。

 なお、本研究の第一段階には、当時は在校生だった本校卒業生の山本真生さん(現・東京大学大学院理学系研究科・大学院生)も加わっていました。

 本研究は下記の論文に報告されています:

[1] 「First observation of the "double-faced X-framed cup ossicle" extracted from a deep sea holothurian in Japan」(2019年10月公開)(DOI: 10.11646/ZOOSYMPOSIA.15.1.21)(https://www.mapress.com/zs/article/view/zoosymposia.15.1.21)

[2] 「A new species of dendrochirotid holothuroid from deep water of southern Japan, with the erection of a new genus, Satsumaocnus (Echinodermata: Holothuroidea: Dendrochirotida: Cucumariidae: Colochirinae)」(2022年11月公開)(DOI: 10.11646/ZOOTAXA.5209.2.7)
(https://www.mapress.com/zt/article/view/zootaxa.5209.2.7)

 

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水産庁開洋丸のROV(遠隔操作無人探査機)調査において
水産研究・教育機構の林原 毅 首席調査員が採集・撮影