「この貝、なにかい?」本校・スティアマルガ准教授らが博物館標本のDNA分析からベトナムの伝統的食用巻貝の多様性を示唆 2025年12月19日|お知らせ 本校の生物応用化学科のスティアマルガ准教授が国際共同研究(東京大学総合研究博物館、ベトナム科学・技術アカデミー生態学生物資源研究所(IEBR)、本校協定姉妹校のインドネシア・国立IPB大学)により、ベトナムで50種以上の巻貝が食用として消費されていることを示しました。ベトナム各地の魚市場から集められた食用の巻貝と、東京大学総合研究博物館に収蔵されている海棲巻貝の標本のDNA解析(ミュゼオミクス解析)を行った結果、ベトナムでの伝統的な食文化には、50種以上の巻貝が関わっている実態が示されました。これほど多くの巻貝を食として定着している事例は日本を始め他国にはなく、ベトナムにおける貝食の多様性が示されました。 本研究成果は学術誌 Future Foodsの2025年12月号に掲載された中には、ベトナムにおける海洋資源の管理や食の安全性や流通状態を、科学データで追跡できるトレーサビリティ(食糧生産課程の追跡可能性)を高い精度で実施した内容が報告されています。この中では、「検証可能な博物館所蔵標本」と「高い精度のDNA配列の参照データ」の堅牢な基盤を提供しました。これはネイチャーポジティブ(自然回復を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させる概念)な活動に向けたデータ駆動型アクションの有効性を示唆しています。 本研究には、本校の学生・卒業生である、廣田主樹(現:東京大学大学院・在学中)、清水 萌(現:県内・塾講師・経営)、中島理子(現:県内・公務員)、尾崎智大(本校・専攻科1年生)も参加し、次世代の研究者育成の観点からも大きな意義を持つ成果となりました。 なお、本研究成果は、スティアマルガ准教授が協力者として参画している、展示イベント「食の貝」(2025年11月20日〜2026年3月31日、東京大学総合研究博物館スクール・モバイルミュージアムと東京都文京区が共催)でも取り上げられています。このイベントでは、貝が「食」になる背景を、標本と科学データの視点から学べる一般市民向けの内容が紹介されています。 論文はこちらから 「食の貝」はこちらから (展示企画:東京大学総合研究博物館・佐々木猛智准教授)