和歌山工業高等専門学校

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よくある質問

1. 和歌山高専について

高専とはどんな学校ですか?

「高専」とは『高等専門学校』の略語です。高専は、技術者を養成する学校で、全国に国立51校、公私立6校の計57校あり、学生総数は約5万人です。

高等専門学校、いわゆる「高専」は、深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を養成することを目的とし、5年間一貫教育により、大学生に匹敵するエンジニア(技術者)を養成します。高専は大学と同じく、法律で定期的に外部評価(認証評価)を受審する義務があり、高い教育研究水準が求められています。また、高専は中学校卒業後に入学できる「高等教育機関」でもあり、高等学校では「生徒」と呼ばれ、学校では先生に師事しますが、高専では「学生」と呼ばれ、大学生と同じく、自由であるが故に自主的に学ぶ姿勢が問われ、教員の呼び方も「教授」「准教授」など大学と同じです。
全国の高専は高専機構本部HPをご覧ください。

高校との違いは何ですか?

高校との違いは、修業年限(高校は3年。高専は5年)や授業内容などが挙げられます。

高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的としています。工業高校は、主に技能者(ものづくりの実作業を行う者。)を養成しています。高専と高校の違いは、修業年限(高専は5年、高校は3年)、授業内容(高専は専門科目や実験実習が多い。)、実験設備の充実などがあげられます。高専と高校の繋がりは、運動部の対外試合などでの交流などがあり、高校卒業後に高専の4年次に編入学する道もあります。

大学との違いは何ですか?

高専の本科4,5年生は大学の1,2年生に、専攻科1,2年生は大学3,4年生に相当しますが、学生を養成する目的(将来何になるか)が違います。

大学と高専は同じ「高等教育機関」ですが、高専は、大学の教育システムとは異なり、社会が必要とする技術者を養成するため、中学校の卒業生を受け入れ、5年間(商船高専は5年半)の一貫教育を行う高等教育機関です。高専卒業後、大学の3年次(例外として、2年次もあり)に編入学することもできます。

専修学校(専門学校)との違いは何ですか?

専修学校(専門学校)と高専は、学生を養成する目的が違います。

専修学校(専門学校)は、職業若しくは実際生活に必要な能力を養成し、又は教養の向上を図ることを目的としています。同じ「専門学校」という名称で呼ばれますが、高専はどちらかといえば大学に似た学校です。高専では、幅広く豊かな人間教育を目指し、数学、英語、国語等の一般科目と専門科目をバランスよく学習します。実験・実習を重視した専門教育を行い、大学とほぼ同程度の専門的な知識、技術が身につけられるよう工夫しているのが特徴です。特に卒業研究では、エンジニアとして自立できるよう応用能力を養うことを目的としており、学会で発表できるような水準の高い研究も生まれています。また、学校教育法により高専と専門学校は法律上も明確に区分けされています。

高専の本科とは何ですか? 専攻科とは何ですか?

高専の1~5年の課程を「本科」と呼びます。本科卒業後、さらに2年間の学修で『学士』を取得できる課程を「専攻科」と呼びます。

和歌山高専には本科課程(1~5年生)と専攻科課程(1~2年生)があり、本科課程の5年生で、一旦、高専を卒業します。本科課程から専攻科課程に進むには、入学試験を経る必要があります。専攻科では、本科で学んだ事を基礎として、より高度な専門知識を学びます。また、専攻科は、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構の認定を受けており、修了生は大学卒業生と同じ「学士(工学)」の学位を取得することができます。

エンジニア(技術者)とは?

エンジニア(技術者)とは、専門的な知識と技術をもつ「ものづくり」に長けた人です。

エンジニアとは、主に工学の分野において、専門的な知識と技術を持ち、「ものづくり」などの仕事に従事する者のことです。外国では「Engineer」の称号は、「学士(工学)」の学位が必要とされますが、高専本科卒業生は、法律上、「準学士」の称号が与えられます。和歌山高専専攻科の修了生は、大学卒業生と同じ「学士(工学)」の学位が独立行政法人大学改革支援・学位授与機構より与えられます。

国際的に通用するエンジニアって?

現代の社会において、エンジニア(技術者)の仕事は日本にとどまらず、特に大きな企業では海外にも出向く機会が増えています。和歌山高専は国際性豊かな技術者を養成しています。

よくある質問

和歌山高専は、教育理念にもあるとおり、豊かな人間性と国際性を備えた人材の育成を目指しています。そのため、低学年からネィティブスピーカーによる英会話の授業やTOEIC(国際ビジネスコミュニケーション協会)試験を授業に取り入れるなど、英語教育にも力を入れています。
また、海外(主にアジア諸国)からの留学生を、毎年、3年生に数人迎え入れ、共に卒業を目指すことにより、国際性豊かな学生を養成しています。

どんな人が高専に向いているの?

技術やものづくりに興味があり、将来、それを活かした仕事をしたい人が高専に向いています。

「技術」といっても幅広く、和歌山高専の学科で言いますと、機械、電気、情報、化学、生物、建設、まちづくり、防災などです。各学科では、技術者になるために、学科特有の専門知識を学びます。その延長線上に就職(企業など)や進学がありますので、自分の将来像をきちんとお考えください。

女子でも入学できますか?

女子学生は大歓迎です。

よくある質問

女子学生は近年増加傾向にあります。和歌山高専では全体で約20%が女子学生です。学校長推薦入試では、女子受験者について特に優秀と認められる者(2名程度)を優先して選抜する制度があります。また、和歌山高専への進学をお考えの女子中学生を対象に「ガールズKOSENステイ」という宿泊型高専体験イベントが開催されています。詳しくはホームページの案内をご覧ください。あなたも「リケジョ(理系女子)」になってみませんか?

和歌山高専の学科について教えてください。

機械をつくるプロになれる『知能機械工学科』、電・脳のプロになれる『電気情報工学科』、分子を操るプロになれる『生物応用化学科』、まちをつくるプロになれる『環境都市工学科』の4つの専門学科があります。それぞれ特色が違いますので、ぜひお調べください。

和歌山高専には、それぞれ特色のある4つの学科があります。機械をつくるプロになれる『知能機械工学科』、電脳のプロになれる『電気情報工学科』、分子を操るプロになれる『生物応用化学科』、まちをつくるプロになれる『環境都市工学科』。この4つの専門学科で5年間教育を行ないます。入学する皆さんは、これらの4つの学科のいずれかに所属して学習しますが、専門科目の他に4学科共通の科目である『総合教育科』の一般科目も学習します。
和歌山高専を卒業してから就職・進学する際は、それぞれの学科で学習したことを活かすことになりますので、『わたしはこの道のプロになりたい!』という明確な意思を持って、第1志望学科、第2志望学科を選んでください。

和歌山高専を見学などで知る機会はありますか?

「オープンキャンパス」や「学校説明会」などで学校を見学できます。

よくある質問

オープンキャンパスや学校説明会をはじめ、各種公開講座や高専祭等、和歌山高専の見学や、知っていただくための様々なイベントが開催されています。詳しくはホームページの案内をご覧ください。
また、これらの機会にどうしても参加できないという場合は、平日に限り、学校見学が可能ですので学生課教務係までお問い合わせください。(0738-29-8242 和歌山高専 学生課教務係)
なお、和高専HPでは「バーチャル学校見学ツアー」が体験できますので、ぜひご利用ください。

入学時にかかる費用はどれくらいですか?

図書館について教えてください。

和歌山高専は、学内に蔵書総数約9万点を誇る図書館を備えています。専門書や学会誌をたくさん備えており、学生はこの図書館を利用して様々な学習が行えます。また、一般の方の利用も可能です。

よくある質問

高専は大学と同じ高等教育機関ですので、学校内に約9万点の蔵書を誇る図書館があります。図書館には工学系の専門図書や学会誌はもとより、一般教養図書やライトノベル、雑誌も配架しています。平日は午後9時まで(定期試験期間中は午後9時50分まで)、土曜日は16時まで開館していますので、研究、調査、自学自習やちょっとした息抜きにも利用できます。
なお、和歌山高専の図書館は、一般来訪者にも開放していますので、是非ご利用ください。(令和3年7月現在、学外の方の利用を停止しています。)

図書館

御坊高専という名称を聞いたことがありますが、和歌山高専と同じでしょうか?

御坊高専という学校はありません。

学校が御坊市に所在していることもあり、紀南方面ではよく「御坊高専」と呼ばれたりすることがありますが、本校の正式名称は「独立行政法人国立高等専門学校機構和歌山工業高等専門学校」です。「和歌山高専」や「和高専」の略称でお呼びいただいて結構です。

2. 授業について

授業(講義)について教えてください。

和歌山高専の授業(講義)は、1時限あたり90分で行います。1-3年生の間は、高校と同様の一般教養科目の授業も行われますが、低学年次から専門科目の講義や実験実習を行います。学年進行と共に専門科目が多くなってきます。

和歌山高専では、低学年の1、2年生で、工学を学ぶ上で基礎となる科目を中心に学習します。3年生から専門科目が増え、5年生になると「卒業研究」を行います。1時限あたりの授業時間は90分で、1日最大4時限行われます。1時限の開始は8時55分で、4限目の終了は16時5分です。お昼休みは、12時5分から12時50分の45分間です。
中学生の皆さんは最初、90分授業は「長い」と感じるかもしれませんが、すぐに慣れてしまいます。
この90分授業が15回(30単位時間)で1単位、30回(60単位時間)で2単位になります。和歌山高専は前期、後期の2学期制で、半期に15回分の授業週があります。
各学年での授業の概要は次のとおりです。

学年 授業の概要
1-2年 数学、物理、化学、英語といった工学を学ぶ上で基礎となる科目を多く学習しますが、一般教養である、国語、社会、芸術、保健体育といった科目も勉強します。専門科目も勉強します。
3年 この学年から専門科目や実験実習が増えてきます。専門科目では大学で学ぶ内容にも触れていきます。研修旅行はこの学年で行います。
4年 実験実習や専門科目を中心に勉強します。インターンシップ(就業体験)はこの学年で行います。
5年 卒業研究や実験実習を中心に勉強します。

シラバス(授業の概要)を和歌山高専のHPに掲載していますので、参考にしてください。

シラバス

授業の進度はどうですか?

5年間で大学卒業者と同等の技術者を養成するカリキュラムを組んでいますので、授業の進度は高校と比べて速いです。

高校と比べると、授業の進度は速い方だと思います。工学の基礎となる科目、とりわけ「数学」については2年間で普通高校3年間程度のカリキュラムをこなします。また、3年生の専門科目では、大学で受講するような内容にも触れられ、4年生からは大学のカリキュラムと同等になります。このことからも、日頃からの予習・復習といった自学自習が大切になりますが、休まず、普通に授業を受けていれば、通常、留年することはありません。
シラバス(授業の概要)を和歌山高専のHPに掲載していますので、参考にしてください。

シラバス

実験・実習について教えてください。

和歌山高専では、実験・実習など実践的(実際に行ってみる)な授業が多く組まれています。

よくある質問

和歌山高専では、実践的な教育、つまり、理論だけでなく実際に行ってみる教育を重視していますので、1年生から各科とも実験実習に取り組み、学年が進むにつれ学習時間が増加します。低学年のうちから、数人でテーマを決め、数週間に渡り実験に取り組み、結果を発表(プレゼンテーション)する「自由実験」といった取り組みをしている学科もあります。実験実習では、レポートや課題の提出が行われます。実験結果を、文献などを用いてまとめる力も必要です。「言われてする」のではなく「進んで学ぶ」ことが大切です。

レポートの提出が多いと聞きましたが。

実験・実習など実践的な教育を行っているので、高校と比べてレポートなどの提出物は多いと思います。

和歌山高専では、一般科目、専門科目に関係なく課題や実験結果などの提出が求められます。学年が進むにつれ、特に専門科目でレポートを提出する機会が増えてきます。実験や実習は毎週行われますので、きちんと期日を守って提出しないと、どんどん提出物がたまっていき、つらい思いをすることになります。日頃からの学習の姿勢が大切です。

卒業研究について教えてください。

5年生になると、テーマを決め、1年をかけて研究します。専攻科に進学すると合計で3年間研究を行えます。

よくある質問

5年生になると、1年をかけ、「卒業研究」が行われます。5年生は各教授の研究室に所属し、研究テーマを決め、教員とともに研究を行うので、教室より研究室に居る時間が多くなります。研究は秋の中間発表、冬の研究発表を経て合否が判断されます。優れた研究は、学会で発表する機会もあります。本校の専攻科に進学すると、5年生のときに研究した研究テーマを更に2年間継続することができるメリットがあります。

学修単位って何ですか?

主に高学年の一部の授業で「学修単位」による授業が行われています。これは、国際標準単位で大学や高専の専攻科ではこの学修単位により授業が行われています。

高専での単位(1単位あたり30単位時間。)に比べて、国際標準単位である学修単位では1単位あたり45単位時間の学修を必要とします。和歌山高専では、主に高学年の一部の授業で学修単位を取り入れており、15単位時間の授業で1単位となりますが、講義の時間だけでは45単位時間に達しません。不足する30単位時間分は自学自習を行う必要があり、結果をレポート等で示して貰う事になります。この学修単位は対外的に見て大学(諸外国を含む)での単位と全く同等に取り扱われますので、外国に留学する際には有利になります。なお、専攻科の授業はすべてこの学修単位で行われています。

クラスはありますか?

和歌山高専では、学科ごとにクラスがあり、1クラス40名です。

和歌山高専では、学年・学科ごとにクラスがあり、学年(5年)×学科(4学科)で計20クラスになります。各クラスには学級担任教員がおり、学生の指導にあたります。また、和歌山高専ではクラス替えがなく、5年間同じ学科の仲間と一緒に勉強します。

土曜日や祝日に授業はありますか?

原則、土、日曜日、祝日に授業は行っていません。

工場見学などで現場の最新設備などを見る機会はありますか?

和歌山高専では、キャリア教育の一環として工場(現場)見学を行っています。内容は専門学科によってまちまちですが、工場や現場での最新技術の見学などを積極的に行っています。

インターンシップ先はどういうところですか?

4年生になると、1週間程度のインターンシップ(就業体験)を行います。インターンシップ先は主に工場や大学です。

インターンシップとは就業体験のことです。4年生になると、学内講習を受けた後、ほとんどの学生が夏季休業期間中に、各企業や大学に1週間から10日間、インターンシップに行き就業(研究)体験を行います。和歌山高専のインターンシップ先は、和歌山県内はもとより、主に京阪神地域の工場や現場です。また大学の研究室でもインターンシップが行なわれています。インターンシップ終了後は、各企業での就業体験や大学での研究室の様子などの報告会が行われます。インターンシップは授業の一環でもあるので、合格すれば単位が認められます。

修学旅行はありますか?

和歌山高専では研修旅行と呼び、3年次に行っています。

よくある質問

修学旅行との違いは、旅行先の工場や現場を必ず視察するという点です。時期・行き先はクラスにより異なり、海外(台湾など)に行くクラスもあります。

在学中に資格はとれますか?

在学中に資格を取得すると、単位として認められる場合があります。また、卒業後に資格がもらえる学科もあります。

和歌山高専では、在学中に個人で取得した資格(特定のもの)を申請することにより、本校で学修したこととする単位認定制度があります。和歌山高専は、技能者を養成する工業高校と違い、資格取得のための学習を積極的には行っていません。授業で学んだことを元に独学で学んでいただくことになります。なお、卒業すれば取得(一部試験免除)できる資格としては、毒物劇物取扱責任者(生物応用化学科)、測量士補(環境都市工学科)、電気主任技術者の学科試験免除(電気情報工学科)などがあります。

在学中に留学できますか?

在学中に留学することは可能です。短期の留学なら留年することもありません。

和歌山高専では、中国の「上海電機学院」と協定を結んでおり、3月~4月の2週間程度、20名前後の学生を短期研修として派遣します。この研修は英語による会話が必要になります。また、本校の必修科目が履修できることが条件となりますが、3ヶ月程度であれば同学院に短期留学も可能です。
上海電機学院以外にも、春休みや夏休みを利用した2ヶ月程度なら留年せずに留学が可能です。1年間といった長期に渡る留学は、原則、留年して留学することになります。

補習はありますか?

成績が思わしくない学生のために、補習を行っています。

和歌山高専は、各教科の成績評価が60点以上(定期試験の得点だけでなく、日頃の小テストやレポート等の総合評価。)でないと進級できません。もし、60点未満の成績評価があると進級・卒業判定で「留年」になりますが、一定の条件(2科目6単位以内を目処。)に仮進級することができます。仮進級になると、教員による補習(特別指導)が行われます。
また、身体障害や発達障害等の障害のある学生の成績評価や進級判定は特別な措置は行わず、通常の進級・卒業判定に沿って行われます。これらの学生の補習についても通常どおり行われます。
普段の授業でわからないこと、疑問なことがあれば、積極的に先生に質問してください。

留年する学生が多いと聞きますが大丈夫でしょうか?

普通に授業を受けていれば、通常、留年することはありません。

残念ながら留年する学生は毎年出ています。本校では2~3%の学生が留年しています。留年の理由は、勉強不足や出席不足が主な原因です。
中学校と比べると、授業の内容、進み方など遥かに難しくなりますが、予習、復習をきちんと行い、普通に授業を受けていれば、通常、留年することはありません。シラバスを見れば、年間の授業の概要がわかります。また、自学自習の習慣をしっかり身につけること、授業中に居眠りしないよう十分に睡眠をとること、食事をしっかりとることが重要です。シラバスは和歌山高専のHPに掲載していますので、参考にしてください。

シラバス

退学する学生もいると聞きますが大丈夫でしょうか?

退学しないためには、授業をきちんと受けることが大事です。また、学業の途中で進路変更しないよう、きちんとした将来像を持って入学することも大事です。

残念ながら退学する学生は毎年出ています。理由としては、学業不振が一番多く、次いで進路変更などです。アルバイトに励みすぎて勉学がおろそかになったり、中には「周りの人に勧められて高専に入学したが、本当は別のことがしたかった。」という理由で退学した学生もいます。
高専に入学してからの5年間は長いようで「あっ」という間に過ぎてしまいますので、学生の間は勉学に集中してください。
退学後の進路ですが、低学年(1、2年生及び3年生の途中。)での退学者は、高校(主に単位制の高校)に編入学する学生が多いです。なお、高専3年を修了すると、「通常の課程による12年の学校教育を修了した者」(学校教育法第90条第1項)に該当するので、大学を受験することができます。

3. 学生生活について

校則はどのようなものですか?

一般的な高校のように厳しくはなく、比較的自由な校風ですが、社会常識や規範に基づく規則はあります。自主性を重んじ、自律してルールを守る意識を大切にしていますが、規則や社会常識に反すると判断された場合は、補導対象となることもあります。

学則等諸規則

2 . 服装は制服ですか?

和歌山高専には、制服はありません。学生らしい服装で登校してください。なお、入学式は中学校の制服でお越しください。

クラブ活動は盛んですか?

和歌山高専には、たくさんの体育系・文化系のクラブがあり、活動も盛んです。

よくある質問

和歌山高専には、体育系、文化系のクラブがたくさんあります。体育系クラブの1~3年生は、高校総体などの高校生の大会にも出場します。和歌山高専ならではのクラブとしては、ロボコン部、弓道部、フットサル部、ボランティアサークル「アメーバ」などがあります。体育施設は、400mトラックがあるグラウンド、野球場、体育館、武道館、弓道場、プール(25m)、テニスコート等があり、充実しています。なお、クラブ活動時間は1日3時間までです。平日1日、休日1日は必ず休養日とすることを義務づけています。土日祝日のクラブ活動は、許可制です。

4 . 学校行事について教えてください。

和歌山高専では、年間を通し、いろいろな学校行事、また、学寮では学寮の行事があります。

よくある質問

主な行事は次のとおりです。

4月 入学式、新入生オリエンテーション、ウェルカミングパーティー<学寮>、授業参観
5月 校内体育大会
6月 前期中間試験、寮祭<学寮>
7月 高専体育大会(地区)、夏期クラブ合宿、保護者個別懇談、前期期末試験
8月 高専体育大会(全国)
11月 高専祭、学寮スポーツ大会<学寮>
12月 後期中間試験、クリスマスバレーフェスティバル<学寮>
2月 後期期末試験
3月 終業式、卒業式、上海短期留学

各種コンテストについて教えてください。

有名な「ROBOCON」を始め、様々なコンテストで高専生が活躍しています。

よくある質問

全国の高専生が参加するコンテストとして、ロボット同士が競い合う「ロボットコンテスト」、テーマに沿ったプログラムで競い合う「プログラミングコンテスト」、構造物の強度や建物のデザイン、3Dプリンタの創作物で競い合う「デザインコンペティション」、英語での表現力を競い合う「英語プレゼンテーションコンテスト」があります。また、高校生や大学生を対象としたコンテストにも参加しています。

高校総体に出場できますか? また、高専体育大会って何ですか?

高校総体への出場は可能です。また、高専生同士で競い合う高専体育大会も開催しています。

よくある質問

和歌山高専は、高体連(高等学校体育連盟)に加盟しており、ほとんどの体育系クラブの1~3年生は高校総体に参加しています。高専体育大会は、高専の学生同士で競い合う高専独自の大会で、1~5年生まで参加しており、近畿地区大会で上位に入賞すると、全国大会に出場することができます。

通学について教えてください。

和歌山高専に通学する学生はたくさんいます。多くは、電車、バスを利用して通学しています。

通学範囲としては、御坊周辺が多く、遠くは大阪府南部、和歌山市、西牟婁郡白浜町から通学する学生もいます。
和歌山高専の最寄り駅は次のとおりです。

和歌山、有田方面 JR御坊駅から約10km
(JR御坊駅から熊野御坊南海バス「学園前」停留所下車徒歩すぐ(乗車20分))
田辺方面 JR印南駅から約5km
(熊野御坊南海バス「印南駅」から「学園前」停留所下車徒歩すぐ(乗車10分))

※熊野御坊南海バスは、通学時間帯である8時から9時を除くと、1~2時間に1本の運行です。

単車や車の免許は取得できますか?

在学中に取得できます。和歌山高専に通学する学生は、単車や自動車での通学も可能です。

和歌山高専では、通学又は必要と認められる事由がある場合、許可を受けることで、単車(125CC以下)や車(4年生以上)で通学することが可能です。3年生以上の寮生は、必要と認められる事由がある場合、単車の学寮持込の許可を受けることができます。なお、単車の許可者について、年に1回、警察による交通指導を受けることが義務付けられます。
また、残念ながら、毎年、交通事故が発生し、中には死亡事故もあります。高専に入ると単車の免許がとれるという軽い気持ちでの免許取得はお勧めしません。バイク、自動車、自転車、歩行者を問わず、一旦道路に出たら、交通ルールを守り、何にも優先して交通安全に意識を集中してください。通学時だけでなく、下校後や週末における交通安全も同様です。

アルバイトはできますか?

和歌山高専では、アルバイトをすることを禁止はしていませんが、勉学に支障をきたす恐れがあるため、推奨していません。そのため、アルバイト許可証等の発行はしておりません。

下宿について教えてください。

和歌山高専では、下宿先から通学する学生もいます。下宿先の斡旋は行っていませんので、各自で不動産会社にお問い合わせください。

悩み事を相談したいときは?

和歌山高専では、学外からカウンセラー(臨床心理士)が原則週4回来校し、カウンセリング専用の部屋(オレンジルーム)で相談を受け付けてくれます。また、教職員で組織する学生相談員やハラスメント相談員にも気軽に相談することができます。相談の内容についての秘密は、厳守されます。

パソコンは購入しないといけませんか?

入学後、実際に講義等を受けてからお決めいただいて構いません。

専門科目が増える高学年(3年生以上)になると、パソコンを使ってレポート等を作成しますが、必ず個人のパソコンが必要という訳ではありません。ただ、近年の情勢から、Webシステムを利用した遠隔での授業を実施する機会が出てきていますので、令和2年度入学生からは、パソコンを購入する際の参考スペックをお示しして、遠隔授業に予め備えていただくようお願いしています。なお、学校内のICTルームでは、17時まで自由にPCを利用することができます。パソコンが必要かどうかは人それぞれですので、入学後、実際に講義等を受けてからお決めいただいて構いません。なお、学校や学寮に持ち込みができるのは、ノートパソコンやタブレット端末に限りますのでご注意ください。

教室でインターネットは利用できますか?

すべての教室において、無線LANを利用することができます。ただし、情報処理教育センターに利用申請をする必要があります。

メディアセンター棟のICTルームにおいて、インターネットに接続されたPCを利用することができます。利用方法等に関しては、本校ホームページに掲載の学生便覧をご覧ください。また、無線LANは、全教室、オープンラウンジ、図書館等で利用することができます。学生は、入学時に配布されるIDを使って接続することが可能ですが、事前に情報処理教育センターに利用申請をする必要があります。
また、学寮の居室にはインターネットの回線(有線のLAN回線)があり、23時(午後11時)まで利用することができます。

教室の設備について教えてください。

教室は冷暖房完備です。原則、夏場は6月から、冬場は11月から利用を許可しています。また、全教室に液晶プロジェクターが設置されています。

学生が利用できる厚生施設について教えてください。

構内に学生が利用できる「学生食堂」があります。定食を始め、ラーメン、うどん、カレーといったメニューがあります。また、購買部も併設されており、ちょっとした文房具や菓子などを販売しています。また、校内数カ所に自動販売機を設置しています。

20才以上の人も居ると思いますが、学校でタバコを吸ってもいいのでしょうか?

本科学生の喫煙は禁止されています。

「未成年者喫煙禁止法」により20才未満の喫煙は禁止されています。和歌山高専の学生の中には20才以上の学生もいますが、学内や学寮内での学生の喫煙を禁止しており、喫煙すると、学校として補導処分の対象となります。例外は、専攻科生で、校内指定の喫煙場所において喫煙することができます。

発達障害と診断されていますが、どのように配慮してもらえますか?

受験前にご相談いただくと、入学までにある程度準備が可能です。また、合格後、入学までに話し合いの機会を設けるとともに、入学後も対応について都度詳しく協議します。

学校でできること、寮でできること(入寮される場合)、ご家庭でできることを、合格後、入学までの間にお話し合いの機会を設け、対応について詳しく協議します。
状況にもよりますが、学校でできることは、教職員間での情報の共有、クラス学生の指導、スケジュール確認の指導、定期試験の別室受験やカウンセラーによるケアなどです。寮でできることは、居室の考慮などです。「毎朝起こして欲しい」「薬の時間をお願いしたい」などは、個人の携帯電話にご家庭よりご連絡いただいています。
また、発達障害のある学生の成績の評価方法や進級の取扱いについては、特別な配慮は行っていません。日常のサポートを行うことで、各教科の成績評価が進級基準の60点以上となるよう、フォローしています。
これらの本人・家庭・学校の協力によって、全課程を終え、卒業した先輩もいらっしゃいます。

4. 寮生活について

必ず入寮しないといけませんか?

原則、低学年男子は全寮制(全員入寮)になりますが、「自宅が学校の近くにあり通学が可能である」等の理由により、入寮を免除することができます。

よくある質問

和歌山高専学寮(「柑紀寮」)は、男子1、2年生は原則、全員入寮いただいていますが、「自宅が学校の近くにあり通学が可能である」等の理由により、入寮を免除することができます。なお、男子3年生以上及び女子学生については任意制で、入寮の申請をしていただき、選考のうえ許可されると入寮できます。
寮生活については「学寮のしおり」をご覧ください。

学寮の概要 「学寮のしおり」

5年間寮に居られますか?

入寮に際し、毎年、入寮申請及び選考を行います。和歌山高専の学寮の人気は高く、寮の規則を守る人、後輩の指導をしてくれる人、自宅からの距離が遠い人や家庭の経済状況で配慮が必要な人に優先して入寮いただいています。

和歌山高専学寮(「柑紀寮」)は、男子寮が6棟、女子寮が2棟からなっています。男子3年生以上及び女子学生は、毎年、入寮の申請をしていただき、選考のうえ許可されると入寮できます。
審査基準については、「寮の規則を守っているか」、「後輩の指導をしているか」、「授業をきちんと受けているか」、「自宅から通える距離か」、「経済的な理由はないか」等があり、厳正な審査を行っています。

寮での費用は?

宿舎費は、一月700円または800円で、別に光熱水費、食費がかかります。

寮生活でかかる費用は、次のとおりです。
(1カ月あたり)約38,000円

宿舎費 800円(1人部屋)、700円(2人部屋)
光熱水費等 12,500円(年間所要額を12等分していますので、閉寮期間中も徴収します。)
給食費 約25,000円(授業日のみ。土日祝日は含みません。)
寮生会費 120円

※土日祝日の食事については、別途食券をお買い求めいただくことにより、食事が可能です。

女子も寮に入れるの?

女子寮は2棟あります。女子学生の入寮希望者は、毎年、入寮の申請をしていただき、選考のうえ許可されると入寮できます。

寮生活がとても不安です。

周りは同年代の学生ですので心配ありません。各フロアには、上級生の寮生(指導寮生)がいて相談に乗ってくれます。

よくある質問

和歌山高専学寮(「柑紀寮」)は、男子は1人部屋、女子は1~3年生は2人部屋(一部1人部屋)で、4年生以上は1人部屋になっています。
各フロアには上級生の寮生(指導寮生)の部屋があり、下級生の良き相談相手になってくれます。
寮生活については「学寮のしおり」をご覧ください。

学寮の概要 「学寮のしおり」

寮の規則は厳しいですか?

集団生活の場ですので、寮の規則をきちんと守って生活してください。

和歌山高専学寮(「柑紀寮」)は単なる宿泊施設ではなく、集団生活を通して人間形成を行う、「教育寮」という目的があります。基本的には、「他人に迷惑をかけない」ということですが、寮内での飲酒・喫煙、TVゲームや改装・改築の禁止、熱の出る機器や器具の持込禁止、異性寮への入館禁止、届出の徹底等、いろいろなルールがあります。
寮生活については「学寮のしおり」をご覧ください。

学寮の概要 「学寮のしおり」

どんなものを持っていけばいいの?

生活するために最小限必要なものを持ってきてください。

寮生活については「学寮のしおり」をご覧ください。
また、夏休み、春休み等の「閉寮期間」は、布団も含め、すべての私物を自宅に持ち帰っていただきますので、荷物は必要最小限に留めてください。

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どんなものを持っていってはいけないの?

生活するために必要のないもの、および火気を発するものは持って来ないでください。

詳細は「学寮のしおり」をご覧ください。

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部屋は1人部屋ですか?

よくある質問

男子については、1人部屋です。女子については、1~3年生は2人部屋(一部1人部屋)で、4年生以上は1人部屋になっています。

1日の生活時間を教えてください。

起床は7時20分、消灯は23時。自習時間も設けています。

1日の生活時間は次のとおりです。

起床 7:20(放送で音楽が流れます)
清掃 7:20~7:40
点呼 7:40(女子は7:25) ※休日・補講日は点呼なし
朝食 7:15~8:30
登校 8:30
昼食 11:40~13:00
夕食 17:00~19:30
入浴 17:00~21:30
自習 19:30~21:30(教員が各部屋を見回ります。)
門限 22:00(女子は21:55)
点呼 22:00(女子は21:55)
消灯 23:00(室内灯)

寮生活については「学寮のしおり」をご覧ください。

学寮の概要 「学寮のしおり」

朝礼や門限はありますか?

朝礼はありませんが、朝の点呼を行っています。また、門限は、男子22:00、女子21:55です。在寮確認のため、夜にも点呼を行っています。

食堂はありますか?

寮生専用の食堂があり、3食ともここで食事をします。

よくある質問

寮生が使用できる「寮食堂」はセルフサービスで、ごはん、みそ汁はおかわり自由です。平日は、2種類のメニューから選択していただけます。なお、金曜日の夕食から日曜日の夕食は、食券をお買い求めいただくことにより、食事することができます。営業時間は、朝食7時15分から8時30分、昼食11時40分から13時、夕食17時から19時30分となっています。
なお、寮食堂のメニューは寮食堂のページで確認できます。

寮食堂

お風呂や共同施設について教えてください。

お風呂は男子風呂3か所、女子風呂2か所を設けています。共同スペースとして、各棟各階に交流スペース、キッチン(補食程度)、洗濯室があります。

男子は低学年(1~2年生)風呂と高学年(3~5年生)風呂の2箇所の大浴場があります。また、女子寮及び男子寮8号館には、館内に大浴場が設けられています。入浴時間は、17:00~21:30です。お風呂場にはシャンプーや石鹸がありませんので、各自持参することとなっています。また、シャンプーや着替えを入れる手持ちの「かご」を予め準備しておくと便利です。
各棟各階には、共有スペースとして、交流スペース、キッチン(補食程度)、洗濯室があります。交流スペースにはテレビがあります。キッチン(補食程度)には、共用の冷蔵庫、電子レンジ、オーブントースターや電磁調理器があり、インスタントラーメン等ちょっとした軽食を作ることができます。洗濯室には洗濯機と乾燥機があります。寮に入れば洗濯も自分で行わなければなりませんので、ご家庭にいる間に洗濯の練習をしておいてください。

寮内施設の詳細は下記ページを参照ください。

各号館・施設

寮でインターネットは利用できますか?

インターネットが利用できますが、時間制限があります。

各居室では、インターネットが利用できます。居室で使用できるのは、ノートパソコン(要持込許可)、携帯電話、タブレット端末などです。居室では、有線LANでの接続(無線アクセスポイントの設置は禁止)となりますので、LANケーブルは各自でご用意ください。また、23時から5時までは、接続できないように制限を設けています。なお、無線アクセスポイントは、交流スペースに設置しています。

寮のセキュリティについて教えてください。

各棟の入口等に防犯カメラを設置しています。また、寮生は学生証(ICカード)を用いて入館します。

生活用品は近所で買えますか?

学校付近に「みやしん商店」「ローソン御坊名田町店」「セブンイレブン御坊名田店」があり、ちょっとした生活用品をお買い求めいただけます。また、「名田郵便局」が学校付近にありATMも利用できます。

週末の過ごし方について教えてください。

週末には、自宅に帰省する寮生がたくさんいます。Webにて外泊申請をし帰省することとなります。また、帰寮は点呼時間までに戻るようにしてください。

病気になったらどうなりますか?

学寮での生活が困難であると判断された場合は、原則として、保護者等の迎えにより帰宅していただくことになります。

昼間は、学校の保健室に看護師が常駐しています。
夜間は、当直の教員と寮母(父)が常駐しています。なお、インフルエンザ等、他の寮生に感染の恐れがある病気や長期に渡る病気については、すぐに迎えに来ていただき、自宅で療養していただきます。病気に備え、「健康保険証」は必ず携えてください。
また、胃腸薬、風邪薬、痛み止めなどの内服薬は寮ではお渡しできないので、これらの内服薬(常備薬)は各自で責任を持って用意してください。

通学生は寮食堂などの施設の利用ができますか?

寮の施設は寮生のみが利用でき、通学生は利用することはできません。居室への入室もできません。通学生が利用できる施設としては、学内に学生食堂などがあります。

地震や津波についての対策を教えてください。

学寮の建物は耐震工事を行っています。津波が予想される場合は、所定の避難場所に避難いただきます。

よくある質問

学校の施設は、学寮も含め、すべての施設について耐震工事が完了しています。学寮で一番低い所は、海抜13mです。新入生の寮生は、入学式当日に避難場所(海抜20mの箇所)への避難訓練が行われます。また、海抜40m地点に近隣の中学校があり、万一の時はそこに移動します。大きな地震が起こった際は津波が予想されますので、各自の判断で避難場所に避難することが重要です。

持病がありますがどのような対応をしていただけますか?

学寮は「教育寮」ですので、原則、身の周りの事は自分自身で行うことになります。薬の時間や起床の時間なども、自身で管理いただきます。

5. 進路について

就職について

和歌山高専の5年生の約7割が就職しています。

よくある質問

求人倍率も高校や大学と比べてはるかに高く、希望者は全員就職しています。就職率は概ね100%です。
3年生では将来の就職活動に向けてキャリアセミナーおよび地域産業勉強会を、4年生になるとインターンシップや、進路指導説明会および地域産業勉強会を開催しています。民間企業のほか、特に環境都市工学科からは官公庁にも就職しています。
地域で見ると、京浜地区が一番多く、和歌山県内への就職は約10%です。

最新の就職状況

進学について

和歌山高専の5年生の約3割が進学しています。

進学先は、和歌山高専専攻科を始め、国公立大学(理・工学部など)にほとんど現役で合格し、編入学しています。進学率は概ね100%です。
大学編入は成績上位の学生だけでなく、成績中位の学生も進学します。また、豊橋技科大、長岡技科大など各大学の進学担当者が来校し、和歌山高専で説明会も行われています。

最新の就職状況

専攻科について

高専本科課程(5年生)を卒業した後、高専専攻科への進学の道が開かれています。

専攻科は、本科卒業後、さらに2年間の高度な教育・研究を行う課程です。和歌山高専専攻科では、メカトロニクス工学専攻(知能機械工学、電気情報工学系)とエコシステム工学専攻(生物応用化学、環境都市工学系)の2つの専攻があります。
専攻別の定員は各専攻8名と少なく、少人数でのきめ細やかな授業や実験、ゼミが受けられ、大学に比べて充実した教育・研究や丁寧な進路指導が行われています。
和歌山高専専攻科は大学改革支援・学位授与機構の認定を受けており、修了生は一定の要件を満たし申請をすることで「学士(工学)」の学位を取得することができます。
もっと勉学を深めたい人は、専攻科から国公立大学の大学院へ進学することもできます。

6. 就学支援金・奨学金について

就学支援金について教えてください。

高校と同じく、「高等学校等就学支援金」制度により、1~3年生について、保護者の所得に応じ、0円から授業料全額が最長36ヶ月の間、適用されます。

奨学金について教えてください。

高専生を対象とした様々な奨学金制度があります。

日本学生支援機構奨学金を始め、和歌山県修学奨励金、大阪府育英会奨学金など様々な奨学金制度があります。また、和歌山高専後援会の奨学金制度として、「和歌山高専後援会中津基金奨学金」があり、授業料年額にあたる奨学金を受けることができる制度があります。

奨学金について

授業料免除制度について教えてください。

4年生以上に対し、経済的理由で進級をあきらめることのないよう、2020年4月から日本学生支援機構の制度がスタートしています。

世帯収入の基準を満たしていれば、成績だけで判断せず、しっかりとした「学ぶ意欲」があれば支援を受けることができます。

給付奨学金(日本学生支援機構)

高専の学費(授業料や入学料)について教えてください。

就学支援金が適用される1~3年生までの授業料は、年間0円から234,600円(所得により金額が変わります)で、4年生以上は年間234,600円となります。

高専の授業料は、年間234,600円です。高校と比べて「高い」とお感じでしょうが、高専専攻科まで進学し大学卒業生と同じ「学士」の学位を取得するまでにかかる授業料・入学料を、高校から大学に進学した場合と比較してみます。

高専→高専専攻科:高等学校等就学支援金制度を加算支給なしで適用

授業料(234,600円×7年(本科5年+専攻科2年))+入学料(84,600円×2回)-就学支援金(118,800円×3年間)=1,455,000円

高校→大学:高等学校等就学支援金制度を適用

高校:授業料(118,800円×3年)+入学料(5,650円)-就学支援金(118,800円×3年間)=5,650円
大学:授業料(535,800円×4年)+入学料(282,000円)=2,425,200円(工学系国立大学の場合)
高校(5,650円)+大学(2,425,200円)=2,430,850円

以上のとおり、大学卒業生と同じ「学士」の学位を修得するために必要な学費(授業料・入学料)の総額は、約100万円高専の方がお得です。
なお、授業料・入学料とは別に教科書代等、学習に必要な経費が別途かかります。

和歌山高専の入学料及び授業料免除制度

7. 入学試験について

どのくらいの成績があったら合格しますか?

入試問題は毎年違うものが出題され、問題の傾向も毎年違いますので、「どれくらい」ということは言えませんが、学力入試の得点で言うと、過去の例から見て概ね平均60%の得点がとれていれば合格されています。
なお、和高専のHPに過去に学力試験で合格された方の最高点、最低点、平均点を公表しています。

過去の出願・合格者数・平均点等

どの学科でもいいから入学したいのですが?

和歌山高専のHPに過去に学力試験で合格した方の最高点、最低点、平均点が掲示されています。それを見て、「一番入りやすい学科は・・・・・」とするのはいいですが、その入学した学科はあなたの将来の職業につながります。確かに入学試験に合格しないと入学できませんが、将来の事もよく考えて第1志望学科、第2志望学科をお決めください。

入学してから学科は変われますか?

入学後の転科(入学した学科から他の学科に変わること)は、制度上可能ですが、様々な制約があります。

入学後、入学した学科から他の学科に変わることを転科と言います。転科するには、1年生または2年生であること、学習成績や学習態度及び生活態度が良好であること、転科の理由が適切であること、転科先のクラス人数が多くないこと等の条件があり、更に転科先学科の筆記試験を受けていただきます。和歌山高専では過去に転科した例はありますが、転科は非常に難しいものです。「自分は、本当はこの学科に行きたかった。」というような事がないよう、将来の事もよく考えて第1志望学科、第2志望学科をお決めください。

求める学生像(アドミッションポリシー)について教えてください。

求める学生像(アドミッションポリシー)は、「こんな学生に来てもらいたい」という和歌山高専からのメッセージです。

本科の求める学生像(アドミッションポリシー)

学校長推薦入試について教えてください。

学校長推薦入試は、専門分野を学習できる、中学校での優れた学習実績を持った入学者を選抜する入試です。試験科目は、小論文、面接です。

和歌山高専では、人物に優れ、本校への入学意志が強固な人で、かつ、成績の優秀である人を対象として、学校長推薦入試を行っています。出願には、成績の要件があります。学校長推薦入試の試験科目は、小論文と面接で、調査書の評価を加えて選抜を行い、数学、英語といったペーパーテストはありません。なお、学校長推薦入試と体験実習入試の2つともを受験することはできませんが、学校長推薦入試で合格とならなかった場合は、学力検査入試又は帰国生徒特別選抜入試を受験することができ、その際は出願書類の再出願、入学検定料の再納付は不要です。

本科学校長推薦入試過去問

体験実習入試について教えてください。

体験実習入試は、専門分野に関する優れた素養(思考、判断、技能、表現、知識)を持った入学者を選抜する入試です。試験科目は、体験実習、面接です。

和歌山高専では、ものづくりに興味があり、かつ本校への入学意志が強固な人を対象として、体験実習入試を行っています。
数学、英語といったペーパーテストはなく、体験実習、面接の試験を行い、調査書の評価を加えて選抜を行うという、全国的にもユニークな入学試験です。体験実習では学科毎のテーマに沿って試験官から手順等の説明を受けた後、実際に実験実習を行い、実験結果を計算したり、レポートを作成したりします。
なお、体験実習入試で合格とならなかった場合は、学力検査入試又は帰国生徒特別選抜入試を受験することができ、その際は出願書類の再提出、入学検定料の再納付は不要です。

本科学校長推薦入試過去問

学力検査入試について教えてください。

学力検査入試は、専門分野を学習できる、基礎学力を持った入学者を選抜する入試です。試験科目は、理科、英語、数学、国語の4教科です。

よくある質問

和歌山高専の学力検査入試は、理科、英語、数学、国語の4教科で試験を行い、調査書の評価を加えて選抜を行います。試験会場は和歌山高専の他にもありますので、自宅に近い会場で受験することが可能です。また、学力検査はマークシート方式で行われます。

過去問題(高専機構本部) 過去の受験データ

帰国生徒特別選抜入試について教えてください。

帰国生徒特別選抜入試は、外国において教育を受けた者を対象として選抜を行う入試です。試験科目は、理科、英語、数学、国語の4教科と面接です。

和歌山高専の帰国生徒特別選抜入試は、外国において教育を受けた者(海外在住期間中、中学校に相当する課程において2学年以上継続して学校教育を受けた者)で募集要項に定める出願資格を満たした者を対象として実施します。試験科目は、学力検査入試と同じ理科、英語、数学、国語の4教科をマークシート方式で行い、面接の評価を加えて選抜を行います。志望学科は「第1志望学科のみ」で、試験会場は「御坊入試会場」に限定しています。また、帰国生徒特別選抜入試の受験を希望する場合は、出願資格等の事前確認が必要となりますので、募集要項に定める期日までに本校学生課(入試担当)まで、電話またはメールにより必ず事前連絡をお願いします。

学力検査入試、帰国生徒特別選抜入試のマークシート方式について教えてください。

マークシート方式による解答方法は、決して特別な技術が必要な試験ではありません。なお、入学試験にはHBの鉛筆を複数本ご持参ください。小型の鉛筆削りを持参することができますが、試験と試験の間などに使用してください。「国立高等専門学校入学者選抜学力検査における解答用紙(マークシート)について」は高専機構本部HPでご確認ください。

入学者選抜学力検査における解答方法について(高専機構本部)

Web出願の「入寮希望の有無」の入力内容は入試に影響がありますか?

Web出願の入力項目で「入寮希望の有無について」という欄がありますが、入学試験には全く関係ありません。合格後、入寮の意思を確認する場合があります。

和歌山高専の合格発表後、高専近辺にお住まいなのに入寮を希望されている人、遠方にお住まいなのに入寮を希望されていない人、女子について、和歌山高専の事務局から入寮について確認させていただくことがあります。女子を除く新入生は、原則、全員が寮にお入りいただくことになりますが、自宅が近い等の理由で入寮を免除することができます。

事前相談について教えてください。

障害等のある入学志願者で、受験上や修学上特別な配慮を希望する場合は、出願に先立ち、事前相談を行ってください。

受験上、特別な配慮ができることは主に次のとおりです。

  • 試験室配慮
  • 座席配慮
  • 別室受験の対応
  • 拡大文字による問題の配布及び拡大鏡の使用許可
  • 補聴器の使用許可 など

受験上、修学上特別な配慮を希望する相談の内容は、入学試験成績には一切関係いたしません。なお、相談内容は、入学志願者、保護者、出身学校関係者に照会することがあります。相談後は受験の準備、入学を見越した準備を始めますので、早い段階でのご相談をお願いします。

学力入試の日程は毎年決まっているのですか?

国立高専の学力入試は、全国一斉に行われており、現在は2月の第2日曜日と日程が決められていますので、和歌山高専では変更できません。

試験前日の宿泊先は斡旋してくれますか?

宿泊の斡旋は行っていませんが、近隣の旅館等の紹介は可能です。

他の高校との併願は可能ですか?

和歌山高専では、他の学校の受験は特に制限しませんが、和歌山高専合格後は、所定の期日までに「入学に関する回答書」を提出することにより、入学の確約もしくは入学辞退をお決めいただきます。

入学に関する回答書について教えてください。

和歌山高専合格後は、「入学に関する回答書」により、入学の確約又は入学の辞退のいずれかを期日までに決めていただく必要があります。

合格発表後、所定の期日までに「入学に関する回答書」の提出が必要となります。和歌山高専では、他の学校の受験は特に制限しませんが、和歌山高専合格後は、所定の期日までに「入学に関する回答書」を提出することにより、入学の確約もしくは入学辞退をお決めいただきます。また、入学確約後は教材の送付等、入学前の学習指導が始まりますので、期日後の変更は認めておりません。提出期日は、入試区分により異なりますので、募集要項でご確認ください。特に、本科学力検査入試では、この「入学に関する回答書」の回答状況により、追加合格者の決定を行っています。

編入学入試について教えてください。

和歌山高専では、高校生を対象に、編入学試験を行っています。合格者は、4年次に編入学します。

入試情報

専攻科入試について教えてください。

和歌山高専では、主に高専生を対象に、専攻科入学試験を行っています。

入試情報

8. 体験実習入試について

体験実習入試では、どのくらいの成績があったら合格しますか?

体験実習入試の出題されるテーマは毎年違うものですので、「どれくらい成績があれば」という問いにはお答えできません。体験実習入試では、実際に実験実習をしていただきますので、小さい頃から工作や実験が好きな人におすすめです。

学校長推薦入試と併願することはできないのでしょうか?

学校長推薦入試と体験実習入試は併願できません。

学力検査入試又は帰国生徒特別選抜入試には出願できないのでしょうか?

学校長推薦入試又は体験実習入試に合格内定とならなかった場合、出願時に学力検査入試又は帰国生徒特別選抜入試受験の意思を示されている場合、出願書類等の再提出や入学検定料の再納付無しに学力検査入試又は帰国生徒特別選抜入試を受験することができます。

学校長推薦入試と体験実習入試のどちらを受けるかで迷っています。

和歌山高専では、学校長推薦入試と体験実習入試のうちどちらかを受験することができますが、学校長推薦入試は、出願資格に調査書の基準があり、それを満たしていないと出願できません。どちらを受験されるかは、おうちの人や先生などにご相談ください。

どんな問題が出題されますか?

どのような問題が出題されるかはお答えできませんが、過去に出題されたテーマと概要、評価の観点などを、和歌山高専のホームページに掲載していますので、参考にご覧ください。過去問題はこちら

どんな勉強をすればいいのですか?

体験実習入試では、実際に実験実習をしていただきますので、小さい頃から工作や実験が好きな人におすすめです。また、学校で習ったことだけが出題されるとは限りませんが、試験開始後、試験官が実験実習について丁寧に説明しますので、聞く力、聞いたことを理解する力、理解したことを実行できる力、実行した結果を計算する力、まとめる力が必要です。

出題の範囲は学校で習った範囲ですか?

体験実習入試では、学校で習ったことだけが出題されるとは限りません。学校では使わない器具等もありますが、実験実習前に試験官が丁寧に説明しますのでよくお聞きください。

公開講座や学校説明会などへの出席は入試の時に有利になりますか?

公開講座や学校説明会などへの出席が、入試における加点や減点の対象になることはありません。

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