概要 生物応用化学科主任挨拶 生物応用化学科は、身の回りに存在する色々な物質について、化学・生物をベースに学習・実験し、さらに創造していく学科です。低学年では、特に化学・生物の基礎力、英語力や計算力の充実をはかり、4年生からは専門的な「生物化学コース」と「応用化学コース」に分かれるのが特徴です。多くの授業や実験より、化学やバイテクノロジーに関する深い知識、技術が身につきます。将来は、化学薬品、化粧品、食品、エネルギー等の分野で、関連した化合物を分析・創造する”分子を操る”プロフェッショナルとして活躍できます。「生物応用化学科」の教員スタッフは非常に個性的でアクティビティーの高い集団です。そんな環境で、一緒に考え、ものづくりをし、10代最後の期間を思いっきり楽しんでみませんか? 生物応用化学科 主任 綱島 克彦 生物応用化学科について 生物応用化学科は、物質に関する幅広い理解を有するとともに、バイオテクノロジーや地球環境に関しても十分な知識を備えた実践的技術者を育成します。低学年から実験・実習を取り入れて物質の本質について学びますが、第4学年からは、生物化学と応用化学の2コース制を採用しています。 学科で学ぶ知識は多様な分野への応用が期待されています 多彩な教員による教育 生物応用化学科では、1年次から4年次にかけて毎週少人数で質の高い学生実験を実施します。5年次は、新規物質を合成したり、新しい現象を発見する卒業研究を実施します。女性教員や外国人教員も在籍している学科なので、とても多彩な授業を受けることができます。女性からの視点で見た科学の発展や、異文化から考える科学技術など、同じ内容の授業でも考え方の多様化を楽しく自然に身につけることができます。 学生の積極的な研究発表 日本化学会近畿支部・同化学教育協議会主催の「第25回工業高等専門学校生・化学研究発表会」において,生物応用化学科5年生の石川颯人さんと岸田悠佑さんが日本化学会近畿支部長賞を受賞しました。この賞は各校の優秀な卒業研究に対して与えられるもので、石川さんは研究テーマ「光で酸を発生するスピロピランを用いたプロトン性イオン液体の合成と物性」(指導教員:舟浴佑典助教)について、岸田さんは「南高梅原木から単離した野生酵母株を用いた小仕込み試験」(指導教員:楠部真崇教授)について発表し、いずれも高い評価を受けました。 卒業研究だけでなく、学生の自由研究課題に対する取り組みが活発であることも本学科の特徴です。これらの研究成果は、全国規模のコンテスト等においても受賞などの形で高く評価されています。 2023全国高専ピッチオブザイヤー(シーズ提案)銀賞受賞 受賞記事はこちら 2022全国高専ピッチオブザイヤー(シーズ提案)銀賞受賞 受賞記事はこちら SDGsの達成に貢献するバイオエコノミーとバイオテクノロジー 動画コンテスト2022 優秀賞受賞 受賞作品はこちら 企業との共同研究 生物応用化学科では、企業との共同研究にも力を入れています。 楠部教授・地元の清酒製造への協力 詳しくは、こちら 奥野准教授・県北山村の特産品活用への協力 詳しくは、こちら 日高地域活性化のための鳥獣害対策としてシシカツサンドをボナペティヤナギヤ様と共同開発しています。みなべ大梅林での試験販売は、メディアでも報道されました。 卒業後の進路について 生物応用化学科の卒業生は、就職する場合、主に化学薬品・化粧品・食品・エネルギー等の民間企業へ就職することになります。就職を希望する学生の就職率は毎年100%で、2023年度の求人倍率は16.8倍でした。進学する場合、主に本校専攻科や国公立大学の工学部・理学部・農学部の3年次に編入学して研究を続けています。 詳しい進路については卒業生の進路に掲載しています。 生物応用化学科の求める人物像および卒業生が修得する能力 生物応用化学科では次のような人を求めています(アドミッションポリシー) 化学的に、人に役立つ物質を作ったり、新しい物質・素材を発明したい人 生物の力を活かして有用な物質を作ったり、未知の生体に関連する物質を発見したい人 国際性を身につけつつ、地域の特徴や環境に配慮したものづくりをしたい人 生物応用化学科の卒業生には次のような能力を修得させます(ディプロマ・ポリシー) 応用化学および生物工学分野に関する幅広い知識・技術を活用し、社会が問題とする課題に対して、積極的に解決できる能力 地域環境、地域社会との共生に関する理解および倫理観を身につけ、公共の安全・利益に配慮したものづくりの考え方ができる能力 習得した専門的知識や技術を駆使し、諸問題を的確に理解・分析する論理的能力 国際感覚を備えたコミュニケーション基礎力、プレゼンテーション能力