公開講座「身近なものから作る太陽電池8.27」開催 2017年8月27日|地(知)の拠点 本校(校長:角田 範義 )では、8月27日(日)のオープンキャンパスにて、公開講座「身近なものから作る太陽電池」を生物応用化学科(岸本昇 主任)が開催し、中学生16名が参加しました。 今回の公開講座で作製した太陽電池は色素増感太陽電池と呼ばれ、酸化チタンという物質、電解液、および色素から構成されており、花や果物など身近に手に入る色素を用いて手軽に作製できる新型の太陽電池です。まず、講師の綱島教授から、本公開講座の概要と色素増感太陽電池の原理について説明があり、その後、物質工学科5年生の野水さん、村上さん、八杉さんの指導のもと、手順に従って太陽電池を作製しました。 参加者全員が、ぶどう、みかん、ほうれん草、玉ねぎ、コーヒーなどの色素を思い思いに選び、それらを用いて太陽電池を作製することができました。 その後は、各自作製した太陽電池に光を当て、電圧を測定することにより発電を確認しました。参加者は、色素の違いによって発電の量が異なることを観測し、身近な色素で発電できることに驚いていました。 終了後のアンケートでは「自分で太陽電池を作ることができてとてもうれしかった」「太陽電池といえばソーラーパネルと思ったけど色素でも発電できるのに驚いた」などの感想が寄せられ好評でした。 なお、本講座で使用した電解液は、株式会社 紀州ほそ川 様よりご提供の「梅酢」を用いた電解液であり、補助学生の5年生3名が3年生の時に自由課題研究にて開発したものです。 (研究成果は第12回高校化学グランドコンテストで発表してポスター賞を受賞。) 本講座は文部科学省主催の平成29年度地(知)の拠点整備事業(COC)および経済産業省資源エネルギー庁主催の平成29年度エネルギー教育モデル校事業の助成を受けて実施されました。 色素増感太陽電池を作製する参加者 色素をつける作業の様子 光照射下での電圧の測定 「梅酢電解液」を説明する5年生たち