和歌山工業高等専門学校

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「わかやま学」授業を開催

2017年7月12日|地(知)の拠点

本校(校長:角田範義)では、7月12日(水)に、各学科の2年生全員を対象にした「わかやま学」の授業が、東京海洋大学海洋資源環境学部准教授・青山千春博士を講師として開催されました。「わかやま学」とは、和歌山の歴史、文化や産業などを学びながら未来の新たな和歌山を考えることを目的とした2年生対象の通年授業です。講師の青山千春博士は海洋音響学を専門とし、燃える氷として知られている海洋エネルギー資源「メタンハイドレート」のリーディング研究者です。今回、青山博士には「氷の燃える国ニッポン 女性よ、そして男性よ 大志を抱け」という演題で特別に講義をいただきました。
まず、メタンハイドレートとは何か、メタンハイドレートの日本近海における分布、海底での状態による「砂層型」と「表層型」との違い、メタンハイドレートの掘削技術の現状など、日本がエネルギー資源大国になる可能性があることを詳しく説明していただきました。さらに、和歌山県近海の海底にもメタンハイドレートが存在する可能性が高いことも説明され、学生たちも興味深く聴き入っていました。講義の最後に、関西電力日高港新エネルギーパークの協力を得てメタンハイドレートの実物の燃焼実験展示が行われました。青白く燃え上がるメタンハイドレートを見た多くの学生たちから感嘆の歓声があがるシーンも見られ、盛況のうちに講義が終了しました。
講義終了後には、本校男女共同参画室(室長:三岩敬孝教授)の企画により、女子学生を対象に懇談会が行われました。青山博士は、南極などへの遠洋航海の楽しさに加えて、育児をしながらの大学への通学や女性船乗りとしての苦労等についても学生に楽しく語りかけられ、「諦めないで信念を持って続けることが大切」と女性が研究や仕事をする上での心構えについても力説されました。女子学生もすっかり打ち解けて楽しい懇談会となりました。
なお、本特別授業は文部科学省主催「平成29年度地(知)の拠点整備事業(COC)」および経済産業省資源エネルギー庁主催「エネルギー教育モデル校事業」の支援を受けて実施されました。

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