和歌山工業高等専門学校（校長：井上示恩）が主催する「きのくにジュニアドクター育成塾」において実施する講座の一つ「水環境１　海は青いけど本当にきれいな水なの？」が、環境都市工学科の 横田恭平 准教授が講師となり、令和５年８月２７日（日）に開催されました。今回は、ウェブ会議システム「Zoom」による遠隔講座で、塾生の小中学生23名が自宅から参加しました。

本講座は水環境１で、関連する講座が４つあります。これら水環境１～４を受講することによって河川や海の生き物をよりよく増やすという持続可能な漁業を行うための第一歩となります。SDGsにおいては、「14 海の豊かさを守ろう」に関連する講座となります。

まず、横田恭平 准教授から、お魚が住める水とは何かについて、生物が住める水質の指標としてCOD（化学的酸素要求量）があるという説明がありました。また、動物のえさとして植物プランクトンがいますが、それが成長するには窒素が必要であり、これらについて光合成と食物連鎖を例にして説明がありました。その後に水質を調べる方法の1つである「パックテスト」を用いて、塾生は３種類の水質（COD、硝酸イオン、アンモニウムイオン）を分析しました。

塾生からは、「透明だと綺麗な水だと思っていたけど、その中にも汚い水があるのを初めて知った」「水の汚れを具体的な数値で見たのは初めてだったので、とても驚いた」「これからもいろんな水を調べてみたい」等の感想が寄せられました