公開講座「血液のしくみを観てみよう」開催 2023年8月30日|イベント 和歌山工業高等専門学校(井上 示恩 校長)では、8月25日(金)に公開講座「血液のしくみを観てみよう」を生物応用化学科(綱島 克彦 主任)が開催し、中学生5名が参加しました。 まず、講師の森田 誠一 准教授から、赤血球の酸素運搬に金属錯体が関わっていることの説明があり、その後、生物応用化学科5年生 豊田 健太さん、エコシステム工学専攻2年生 上畑 季穂さんらの指導の下、実際に手順を聞きながら実験をおこないました。 実験では、金属錯体が溶けた液体と空気を接触させて金属錯体と酸素を結合させ、残った空気に酸素が含まれていないことを線香の火が消えることで確認しました。その後、金属錯体から酸素を分離し、回収した気体が酸素であることを線香の火で確認し、金属錯体が酸素を結合したり分離することを学びました。 参加者たちは、金属錯体と酸素を結合や分離させる操作で気体の体積の変化を確認しながら一生懸命容器を振るなど集中して実験に取り組んでいました。また、気体の確認作業が少し難しかったようで失敗して残念がる様子も見られましたが、うまく酸素の分離が確認できたときには「すごい」という言葉も聞かれました。 終了後のアンケートでは「実際に気体が減ったり増えたりしていたのが見られて面白かった」や「実際に実験することで今どのようなことをしているのか、どのような仕組みになっているかということを理解することができました」という嬉しい意見もあり、好評でした。 担当教員:森田 誠一、西本 真琴 説明を聞く参加者 錯体と酸素を結合させる操作を行う参加者 酸素の確認作業