和歌山工業高等専門学校（校長：井上示恩）が主催する「きのくにジュニアドクター育成塾」において実施する講座の一つ「リニアモーターカーを作ろう」が、知能機械工学科の 大村高弘 教授が講師となり、令和５年６月２５日（日）に開催され、塾生の小中学生１８名が参加しました。

まず、大村教授から、「この講座は、塾生の皆さんに工作の楽しさを経験して頂こうとの思いから立ち上げたものです。昨年までは、ポンポン蒸気船の製作や体温測定などに取り組んで頂きましたが、今年はリニアモーターカーに挑戦して頂くことにしました。」と挨拶があり、熱流体研究室の本科５年生４名の協力のもと、リニアモーターカーが動く原理を解説し、その後、円筒形のリニアやスポンジ製車体型リニアなどを製作し、実際に電気が通っているアルミ製線路の上を走らせました。

いろいろな失敗もありましたが、本校学生と塾生が一体となり、大騒ぎしながら楽しそうに取り組んでいました。

最後に、大村教授の、「工作はものづくりの原点です。物を作ることがどれほど楽しいものかを体験して頂き、将来、優秀な技術者として活躍して頂ければと願っております。」という挨拶で閉講となりました。

塾生からは、「ミニリニアを簡単に身近な材料で作れることが印象に残った」「リニアモーターカーの仕組みや超電導の仕組みについてもっと知りたい」「高専のお兄さんたちが、優しく面白く教えてくれたので、とても楽しかった」などの感想が寄せられました。