和歌山工業高等専門学校

新着情報

NEWS & TOPICS

HOMEイベントきのくにジュニアドクター育成塾「水環境3 泥水をきれいな水にしよう」「水環境4 多くのお魚さんがずっと住める環境って何?」を開催

きのくにジュニアドクター育成塾「水環境3 泥水をきれいな水にしよう」「水環境4 多くのお魚さんがずっと住める環境って何?」を開催

2024年4月12日|イベント

 本校(校長:井上示恩)が主催する「きのくにジュニアドクター育成塾」において実施する講座の「水環境3 泥水をきれいな水にしよう」、「水環境4 多くのお魚さんがずっと住める環境って何?水の栄養から考えよう」が、環境都市工学科の 横田恭平 准教授が講師となり、令和6年2月17日(土)に開催され、23名が参加しました。

 今回の講座は水環境に関する講座で、河川や海域の生き物をよりよく増やすにはどのようにするのかを最終目標とした、全4回のうちの第3・4回目となる講座でした。

 既にオンラインで実施した第1回(水環境1)、第2回(水環境2)では、河川や海域、そして身近な水の水質について、水質にも色々な項目があること、透き通っている水と泥水のどちらが有機物の量が多いのかを調べました。第3回目、第4回目では、前の講座に続く内容で実施されました。

 第3回(水環境3)では、最初に講師から水が濁るとはどういうことかの説明と、魚が住みにくい水とはどのような水か?との問いかけがありました。その後、土を用いて泥水をつくり、硫酸バンドや水酸化ナトリウムといった試薬を泥水に加え、泥を沈殿させる実験を行いました。実験後、泥がどういう原理で沈み、そして最適な条件は何かをという説明がありました。

 第4回(水環境4)では、最初に食物連鎖からお魚を増やすためには植物プランクトンを増やす必要があると説明がありました。その植物プランクトンの量を間接的に知る方法としてクロロフィルaを使用することを学び、池の水に含まれるクロロフィルaの測定にチャレンジしました。実験は、太陽の光が差す場所、栄養が多い場所などの環境の違いでクロロフィルaの値がどのように変化するのかを観察しました。

 塾生からは、「綺麗にした泥水は飲むことができるのか」「植物プランクトンが増えることによる環境に対する影響はあるのか。」などの疑問や「水は見た感じ透明だったけど、濁度を調べると結構高くてびっくりした」などの意見が寄せられました。

 最後に講師の横田 准教授より、「水の環境に関する講座を4回実施し、今回が最後の講座となりました。のべ34名の塾生に参加していただき、生物をよりよく増やす方法や水環境で問題が発生した場合の対処方法などを学んでいただきました。私にとっても多くの学びがあり、有意義な時間を過ごすことができました。参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。」との謝辞がありました。

 

PAGETOP