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きのくにジュニアドクター育成塾「多くのお魚さんがずっと住める環境って何?水の栄養から考えよう」を開催

2021年6月29日|イベント

本校(校長:北風幸一)が主催する「きのくにジュニアドクター育成塾」において実施する32講座の1つ「多くのお魚さんがずっと住める環境って何?水の栄養から考えよう」が、環境都市工学科の横田恭平 准教授が講師となり、令和3年6月26・27日(土・日)に開催されました。今回は、昨今の社会情勢を考慮し、3回に分けて講座を実施し、塾生の小中学生15名が参加しました。

本講座は、これまで開催してきた環境災害対策分野の水環境に関する3つの講座を受け、その集大成として開設されました。塾生は、これまでパックテストによる河川水、海水、さらに身近な水の水質を調べる2講座、硫酸バンドによる泥水を浄化する1講座を受けてきました。

まず横田 准教授より、海水に住む生物の食物連鎖の概要と、食物連鎖の底辺を支える植物プランクトンを増やせば上位にいる大きな魚を増やすことができるという講義がありました。その後に植物プランクトンの量をおおまかに調べることができるクロロフィルaについて説明があり、塾生は、そのクロロフィルaを増加させるため、植物プランクトンのえさとなる硝酸、アンモニア、リン酸などのイオンを海水に混ぜ、植物育成用のLEDに当てて変化を確認しました。特に、硝酸、アンモニア、リン酸の組み合わせとその量の違いによってクロロフィルaがどのように変化するのかに着目しました。

参加した塾生からは、LEDに当てた後のクロロフィルaの結果を見て「濃度が倍以上になったので驚いた」、「さらに光を当てると30倍近くになると聞いたときはさらに驚いた」、「もっと別の組み合わせで実験をしてみたい」、「別の場所の海水を使って同じ実験をしてみたい」、「今回は海水で実験をしたけど淡水でも実験をしてみたい」などの感想が寄せられました。

最後に講師の横田 准教授より次の謝辞がありました。「水の環境に関する講座を4回実施し、今回が最後の講座となりました。のべ150名ほどの塾生に参加していただき、水環境に問題が発生した場合の対処方法などを学んでいただきました。私にとっても多くの学びがあったので、有意義な時間を過ごすことができました。参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。」

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