きのくにジュニアドクター育成塾「第4期第2段階 身近なもので泥水をきれいな水にしよう」開催 2025年3月21日|イベント 本校が主催する「きのくにジュニアドクター育成塾」において、第4期第2段階の講座を、2月2日・11日・16日(予備実験)、3月8日(実験1)・16日(実験2)に開催しました。 この第2段階とは、塾生が第1段階で学んだ講座の中でさらに深めたいと思う講座を選択し、それを実施するものです。より科学研究に近い講座となります。 講座を実施する時期は、塾生と指導する教員とで調整して行われるもので、塾生に合わせた形で実施しています。 今回は第4期第1段階で行った水環境3「泥水をきれいにしよう」をさらに深める講座で、第二段階に上がった4名の塾生と一緒に実験を行いました。 まずは、水環境3で行った実験の科学的な仕組みを改めて学ぶために、予備実験を行いました。なぜ泥水の中の泥は沈殿したのかを理科で学ぶ知識を使って確認しました(写真1・写真2)。この実験では、硫酸バンドという水道水を作成する施設で多く用いられるものを使用しています。この硫酸バンドのおかげで泥はより早く沈殿するようになります。 次に塾生の皆さんの身の回りの材料を使って、硫酸バンドに代わるものを見つめる実験を行いました。代わりのものは、塾生の皆さんに探してもらいました。 3月8日(土)は、持ち寄った材料で本当に泥が沈殿するのかを確認しました。塾生は多くの材料を持ってきてくれ、5種類以上の材料を持ってきた塾生もいました。その材料から水を用いて成分を抽出し、その水溶液を用いて泥の沈殿が促進されるのかを確認しました(写真3、写真4)。 持ち寄った材料の中に沈殿が促進するものがありましが、その割合は2割程度でした。 3月16日(日)に、その沈殿が促進された材料を用いて、泥水の性質を変化させた状態で泥の沈殿が促進されるのかを確認しました。性質を変化させることによってより沈殿したもの、全く変化しなかったものなどがあり、その要因について話し合いをして本講座は終了しました。 ※泥水の性質の変化とは、pHの変化のことで、酸性やアルカリ性によって泥の沈殿の仕方が変化するのかを確認しました。 今回の講座の内容については第二段階発表会にて発表を予定しています。 3月30日(日)の13時30分から和歌山高専にて実施する予定で、一般の方もお申込みいただけますので奮ってご参加ください。 お申込みはこちら 講座担当教員:環境都市工学科 准教授 横田恭平 写真1 実験の結果 写真2 実験の結果 写真3 実験の結果 写真4 実験の結果