西嶋講師が日本生物工学会国際学術誌に論文掲載 2024年8月9日|お知らせ 本校(校長:井上示恩)の総合教育科 西嶋 政樹 講師と、神奈川工科大学・小池あゆみ教授らとの共同研究成果「Regioselective photocyclodimerization of 2-anthracenecarboxylic acid through ATP hydrolysis-driven conformational change using simulation prediction-designed GroEL mutant」が、公益社団法人日本生物工学会の国際学術誌 Journal of Bioscience and Bioengineering に掲載されました。 この論文は、タンパク質のフォールディング(折り畳み)を司るシャペロンタンパク質(GroEL)に着目し、ドッキングシミュレーション予測結果に基づいて、ATP加水分解に伴うシャペロニンの動的挙動と基質としてのアントラセン誘導体(AC)の結合配向をデザインすることで、光環化二量化反応生成物の制御が可能となることを示しました。 この成果は、シミュレーション(情報)-タンパク質工学(生物)-有機光反応(化学)を結び付け、創薬化学や機能性素材開発といった、精密合成技術への応用に期待が持てます。 8月2日付けで、Journal of Bioscience and Bioengineeringにオンライン掲載されました。 "Regioselective photocyclodimerization of 2-anthracenecarboxylic acid through ATP hydrolysis-driven conformational change using simulation prediction-designed GroEL mutant" (和訳タイトル:シミュレーションに基づくGroEL変異体を用いた、ATP加水分解の構造変化により誘起された2-アントラセンカルボン酸の位置選択的光環化二量化反応) Masaki Nishijima, Kota Kobayashi, Megumi Masuda-Endo, Hiromi Yoda, Ayumi Koike-Takeshita URL: https://doi.org/10.1016/j.jbiosc.2024.07.002 DOI: 10.1016/j.jbiosc.2024.07.002